起業したくてセミナーに行ったり、起業塾に行ったり、コンサルを受けたりした人が、「こんなはずじゃなかった」となってしまうのはなぜでしょうか?
中身のなさが見抜けなかったことや、人が集まっていたから価値があると思ってしまったなど、いろいろな理由があると思います。
それは自分のせいと言ってしまったらそうなのですが、自己責任論ブログはたくさんあるので、今日は「こういう相違があったのでは?」という視点でブログを書いてみたいと思います。
どちらが悪いとか、誰が悪いとかではなく、「こんなはずじゃなかった」の中身はこれかもしれません、というお話。
2パターン紹介します。
*目次*
プロデュース的コンサルを受けた
最初のパターンはこちらです。
内面を充実させてビジネスをした方がいいクライアントさんに対して、見せ方重視のコンサルタントがコンサルする
この場合、コンサルタントと名乗っていても、そのコンサルタントはプロデューサー的な役割ですね。
ここで言う内面を充実させた方がいいというのは、スキルの棚卸しや商品設計、プランニングなどを指します。
これから起業する人や、起業して半年以内の人、また、起業して数年でも新たな収入源を持ちたい人が当てはまります。
土台を築きたいタイミングなのに、外見重視で見せ方(魅せ方)ばかり言ってくるコンサルタントを選んでしまうと、ここで相違が起きます。
選んでいるのはクライアントさんの方ですので、「実績がないならまずは外見」という選択肢はある意味アリですが、後々のことを考えると順序がちがうのでは?ということですね。
「本当は自信ないのに、見た目だけつくろってる自分」
「自撮りは満面の笑みでも、心では笑ってない・・・」
と考えこんでしまう人にとっては、自分がつらくなってしまうパターンでもあります。
楽しそうなブログとは裏腹に、クライアントさんの精神はつらくなり、また「こんなに高額なお金を払ったのに、全然楽しくないっ!」となってしまいます。
楽しむ目的でビジネスコンサルを受けるのはどうかと思いますが、そんな気分で受ける人も見かけます。
選んだコンサルタントが憧れの女性起業家で、その女性からたくさんのことを吸収したらうまくいく!と思っても、教えてもらえるのは外見、見せ方ばかり。
クライアントさんに今必要なのは、内面からスタートする戦略、戦術。
これではうまくいくはずがありません。
コーチング的コンサルを受けた
次のパターンはこちらです。
時には第三者の答えが必要なクライアントさんに、ひたすら傾聴するコンサルタントがコンサルをする
この場合、コンサルタントと名乗っていても、そのコンサルタントはコーチ的な役割ですね。
話をじっくり聞くことは大事ですが、テーマによっては、クライアントさんの中にあるものを引き出すだけでは足りないこともあります。
新たな何かを渡す必要があるということですね。
それはクライアントさんの知らないデータかもしれませんし、裏話かもしれませんし、最新の情報かもしれません。
なので、「答えはあなたの中にある」とクライアントさんの丸投げするわけにもいかないんですね。
少し話は逸れますが、「答えはあなたの中にある」という言葉は便利です。
たいがい当てはまります。
実際、その人の中に答えはあるのですが、一緒に考えることを放棄するコンサルタントが使っているイメージです。(イメージです。無責任発言をよくするコンサルタントが使っているイメージ)
間違いの始まり
肩書きはコンサルタントでも、プロデュース寄りの内容を伝える人もいますし、コーチング寄りの内容で進める人もいるということ。
コンサルティングを受ける=問題がマルっと解決!と思っていたら、そうではないことがあります。
今のままでどう見せるか?に注力するプロデューサー的なコンサルタント、今のままで感情や経験をどう引き出すか?に注力するコーチ的なコンサルタント。
しっかりコンサルティングが必要な人が、コンサルティングではなくプロデュースやコーチを受けることが間違いの始まりで、クライアントさん側すると「あれ?なんか違う・・・」となってしまうのです。
あえて”間違いの始まり”とは言いましたが、全然ムダではないので、活かすことはできます。
それぞれのコンサルタントの違いの見分け方
コンサルティング重視のコンサルタント、プロデュース重視のコンサルタント、コーチング重視のコンサルタントは、ブログやメルマガを読んでいると大まかにわかります。
コンサルティング重視なら、課題や問題の具体的解決について発信しているはずです。
プロデュース重視なら、今のままで最大限に魅力的に見える方法を、コーチング重視なら内面、特に感情にフォーカスした内容を伝えていると思います。
あくまでも”重視”なので、実際はミックスされた内容で発信されることになりますが、傾向はそのままボリュームにもつながりますので、気になるコンサルタントがいたら観察してみてください。
最終的には相性もあるので、コンサルを受けてみないとわからない部分もありますが、事前に確認できることもあります。
あなたに今必要なのは、コンサルタントですか?プロデューサーですか?コーチですか?
ちなみに、「あなたに今必要なのは」とお伝えしていますが、自分に今必要なことを的確に把握できる人は、そうそういません。(私も含めて)
“必要”ではなく、だいたい感情で”欲しいもの”を手に入れたいと思ってしまうものです。
なので、必要なものを知るところからがスタートですね。