今日のブログは本の紹介です。
本のタイトル: 『とにかく仕組み化 ── 人の上に立ち続けるための思考法』
出版社: ダイヤモンド社
著者: 安藤 広大
発行日: 2023年5月30日(初版)
この本はこういう方におすすめです。
- 時間術や効率化に悩んでいる方
- 濃いアウトプットを目指したい方
- 新しいことにチャレンジしたい方
仕組み化の考え方は、課題解決や目標達成に役立つヒントを提供してくれると思います。
ビジネスパーソン、個人事業主、コミュニティ運営者など、成長を望むすべての方に、価値ある内容が詰まっています。
それでは、本書で紹介されている仕組み化のステップについて。
仕組み化のステップ
ステップ1「責任と権限」を手に入れる
ステップ2「危機感」を利用する
ステップ3「比較と平等」を気に掛ける
ステップ4「企業理念」を再認識する
ステップ5「進行感」を感じる
これを見て、「具体的に何をどうすればいいの?」と疑問に思った方もいるでしょう。私も同じです。抽象的に感じますよね。
「ステップ 1: PCの電源を付ける」「ステップ 2: マウスの左クリックをする」のように、具体的な手順が欲しいと感じる人もいるかもしれません。
そういった方々のために、私なりの解釈でステップ 1について説明します。
それぞれを簡単に見ていきます。
*目次*
①ルールを明文化する
文章として明確になっているかどうか
判断基準の内容や担当が決まっていて、誰に聞いても同じ答えが返ってくることです。
実際に取り組んだことがある方はわかると思いますが、ルール明文化はそこに至るまで労力がかかるものですよね。(言うのはカンタン・・・)
最初から完璧なものを作ろうとしないことがポイントで、メモや箇条書きから始めるのがおすすめです。
②線引きする
OK、NGのラインを明確にして意思決定します。
本書の中では、会議に参加する際のスマホの扱いについて、次の2つの意見を例にしています。
- みんなの話を聞いていないので、スマホを置いて会議に参加するべき
- 発表者の発言に不確かな情報があるので、スマホで調べながらデータ補強すべき
正解は状況によって変わるもの。話を聞くことが優先なのか、情報の正しさが優先なのか、会議の目的をはっきりさせて線引きをしましょう。
③状況に応じてルールを変更する
仕事は常に1+1=2になるとは限りません。
ルールを運用している中で、仕事の正解も変わり、ルール変更をした方が良い場面がでてきた時はルールを変更します。
上司や同僚、部下、パートナーでも変更を提案する際には、「30分余計に時間がかかる」「同じ情報をAファイル、Bファイルに重複入力している」など事実ベースで提案します。
一回決めたことを変えるのは勇気がいることがありますが、最初に決めたことが一生正しいわけがないので、ビジネスの状況により柔軟に対応することも大事です。
④自由に動ける範囲を示す
部下やパートナー、相手に対して、自由に動ける範囲を文章で示す必要があります。
この行動範囲は権限を意味し、権限には予算、人員、領域、ツール、手法などが含まれます。
制限も含めて明示することが重要です。
ステップ1をさらに4つに分けて説明しました。ステップ2以降はぜひ実際に本を手に取ってみてください。
“歯車”を新たな視点で捉える
今回紹介した本は本屋さんで見かけた瞬間に「あ、買おう」と思えた本です。即決。
キーワードは歯車。”歯車”という言葉にはあまり良いイメージがないですよね。
誰も、社会の歯車になりたくないし、会社の歯車にもなりたくないと思います。
この本でその考えがちょっと変わるかもしれません。(歯車の解釈の仕方が変わると言った方が合っているかも)
歯車として機能することは、誰かの言いなりになることとは全く別物で、むしろ主体的な人でないと対応できないと思います。
仕組み化のステップは、あなたのキャリアや個人的な目標の達成に大いに役立つと思います。
余談ですが、YouTubeでいろいろな人が紹介しているかなと思いましたが、意外に少ない印象でした。
少しでも気になったらぜひ手に取ってみてください。
このブログのアイキャッチ画像:UnsplashのMichael Dziedzicが撮影した写真