こんにちは。藤江です。
スキルが無い人はいないと思いますが、引き出しの多い、少ないはかなり個人差があります。
歴1年では引き出しが3つしかなくても、歴10年なら20個あることもありますよね。
3つの人と20個の人は、長期的にもやるべきことも変わってきますし、アドバイスも違ってきます。
そして、無い引き出しは引き出せません。
伝わるも伝わらないも、基本的には発信者・アドバイスする側の問題ですが、一方でこちらではどうにもならないこともあります。
ただ、おさえるべきポイントや知っておいた方が良いことがあります。
スキルを仕事にするとき、相談業をしている人も多いと思うので、今回はそういう方向けにまとめました。
あなたはどんな役割で接していますか?
あなたはクライアントさんにとって、どんな立場、役割でアドバイスをしていますか?
コンサルタント?コーチ?プロデューサー?講師?
あなたが、「このまま、今の仕事を続けていくのか悩んでいます」と仕事の相談を受けたとします。
(肩書きは何でも)ひたすら話を聞いて、本人の中にある答えを引き出す役割なのに、思い付きで「こんな仕事をしてみたら?」と言うのは違いますよね。
役割は何?という話です。
反対に、具体的な職業や、独立起業したい人なら具体的なステップ、今やるべきことなど、相談者が持っていない答えを伝える役割なのに、ひたすら同調して話を聞いているだけでも違いますよね。
もちろん、これらの役割をミックスさせた立場の人もいると思います。
ただ、自分がその役割を明確に認識しているかどうか?がポイントです。
つまり、話を聞けばいいということではなく、アドバイスっぽいことを言えばいいというわけでもありませんね。
「相談されたから話を聞いた」「質問されたから答えた」は、友達ならいいですが、仕事だとしたら曖昧にせずにきちんと考えたいところです。
では、あなたが自分の役割を明確にしていて、日々プロとして活動しているとします。
それにもかかわらず、「あまり手ごたえを感じられない・・・」と思っていたら、これが原因かもしれません。
無い引き出しは引き出せない
あなたがどれだけ素晴らしいアドバイスをしても、受け取り手に引き出しが無い、キャパが無い、器が無いと伝わりません。
これはお客様をバカにしている話ではなく、現実的にそういうことがある、という話です。
引き出しが無ければ、引き出しようがありません。
あなたが相談を受けて、例えば「前向きな言葉を使うように」とアドバイスをしたとします。
でも受け取り手が、マイナス思考の場合、あなたのアドバイスを否定的にとらえるでしょう。
どれだけ素晴らしい言葉をかけても、受け取り手にそれを活かす引き出しがない場合、何も伝わりません。
良いアイデアがあるのでたくさんの人に知ってもらいたいと相談を受けて、「それならブログを立ち上げるといいですよ」とアドバイスをしたとします。
でも受け取り手が、ブログの立ち上げ方法を知らない場合、「???」で終わってしまいます。
思考法にしても、具体的な解決方法にしても、受け取り手がそれを活かす引き出しがなければ、何も起きません。
でも、だからといって、諦めたくないですよね。
あなたのアドバイスが無意味にならないようにするためには、どうしたらいいでしょうか。
「教える」をすればいい
無い引き出しは引き出せませんが、引き出しがあれば引き出せます。
引き出す引き出しを作るために、クライアントさんに新たな引き出しを作ってあげるために、「教える」をすればOKです。
ティーチングですね。
これは、あなたのアドバイスを最大限に生かす方法としての一つの提案です。
「教える」をしたくない人は、(あなたにとって)必要な引き出しを持っている人だけ対象する方法もありますし、クライアントさんに必要な引き出しが「無い」ことを認識してもらい、自分で何とかしてもらう方法もあります。
どの方法を選択するのも自由ですが、「教える」を選ぶと、あなたのアドバイスが活かされてクライアントさんにもう1つ引き出しが増えてお互いハッピーですね。
そして何より、あなたのアドバイスが相手に響き、仕事の手ごたえをガツンと感じられます。
良い循環が始まる
個人で仕事をしていると、自分の選択次第でどのようにでも広げていくことができますよね。
ですが、その都度、自分の役割を明確にしていかないと、クライアントさんやお客様に勘違いさせてしまうことにもなりますし、食い違いが出てしまうとお互いに不幸です。
「柔軟性や臨機応変」と「成り行き任せやその場しのぎ」は別ものなので、やはり役割を明確にすることは大事だと思います。
そして、自分の役割がわかると、インプットするべきこと、アウトプットするべきことも見えてきますよね。
時間やお金の投資先にも無駄がなくなるので、良い循環も始まります。