買ったモノをSNSにアップする人たちを見ると、その人たちにとって買い物にはどんな意味があるのかな?と考えたりしています。(純粋に興味)
SNSにアップする行為ではなくて、買い物自体ですね。
*目次*
モノ以外に手に入れているのは何?
そんなことを思っていたところ、手に取った本になるほど、と思うことが書いてありました。
ショッピングに「行く」のは、ショッピングを「する」のと違い、ただ商品を購入するだけではない。
権力や支配力も手に入れている。
『買いたがる脳』より引用
権力や支配力。
ウキウキなショッピングからは連想されにくいような気がしますが、そういう表現もあるのか~、と思います。
そのモノが欲しいと思っているように見せかけて、本当はそれを手にしたときの感情が欲しいと聞いたことがありますが、権力や支配力も手に入れていたとは。
現金やクレジットカードを持って店に入ると、おそらく最高に人生を支配している感覚になる。
人生を支配している感覚を考えたことがなかったですが、
「自分らしく生きる」「自分を満たす」をテーマとして掲げる人がいたら、”人生を支配したい”ということも言っているのかもしれないですね。
支配という言葉を積極的に使っている女性は、見かけませんが・・・(笑)
買い物をするとき、モノを手に入れることで得られるプラスの感情(幸せ、豊か、満たされる)を認識している人はいると思いますが、ダークな印象のある権力や支配力は無関係と思っている人が多いのでは?と思います。
自分が100%選択しているという勘違い
また、買うことに関して、信じ込んでいたなーということがあります。
それは、自分が自由に選択していると思っていたこと。
自分が自由に購入する商品を選択していると感じ、多くが思い込みにすぎないが、何を買うか、どの店に行くか、どのディスプレイを見るか、どれだけの時間をかけるか、いつ帰るか、客観的に判断していると信じている。
たしかに、”自分が選択している”というのは、思い込みかもと思います。
自分が選択する部分もありますが、100%じゃないんですよね。
いくら魅力的な商品があっても、購入するための条件があって、
○○な人という条件もあれば、数値が条件になることもあります。
買わない選択をしたとも言えますが、(言い方はアレですが)
また、ラフな格好をして歩いているときに、素敵なレストランがあったとして。
ドレスコードがあるから、ラフな格好の人は入れないときに、今の自分は選んでもらえない人であり、ドレスコードを守る人はそのレストランに入れる人です。
レストラン側が選んでいますね。
何でも自分が100%選んでいるように見えて、選ばれているとも言えます。
何度もショッピングに出かけるのは、そのような権力や支配力への陶酔である。
ショッピング自体は悪いことだとは思いませんが、ショッピングにこういう側面があることを知っておくのもいいのかなと思います。
ついつい買い物をしてしまう理由がここにありそうです。
頭の脳ともう一つの脳
何度もショッピングに出かけてしまう人の心理はわかりましたが、買う、買わないは何によって決められるのでしょうか?
それを左右しているのは、「第二の脳」だそうです。
よく、「心」にフォーカスされることがありますが、ここでは「消化管」がフォーカスされています。
脳といえば思い浮かぶのは頭の中にあるものだと思いますが、第二の脳は消化管にあって、頭の脳と消化管の脳はお互いに影響し合っているとのことで、これは興味深いですね。
人間の2つの脳は、広範に連動して消化をコントロールし、必要なエネルギーを作り出しているので、「消化管」の脳に影響するものは、「頭」の脳にも影響があり、逆に頭への影響は消化管にもおよぶ。
・・・どういうことかというと、わかりやすい例がこちらです。
試験や就職の面接で強い不安を感じると、うまく力を発揮できず、トイレに行きたくなるはずだ!
緊張から胃が痛くなるということもありますよね。
体の変化を考えると、消化管に注目するのは納得です。
そして、お互いに影響し合っていることもわかりますね。
誰でも、体の変化の経験はあるはず。
お客さんには消化管の脳へ
「第一の脳が頭の中にあって第二の脳が消化管にある」と言われても、すんなり理解はできないかもしれません。(この部分は私も本を何回も読み直しています)
これをどんな風に解釈したらいいのかというと・・・
もし、あなたが商品サービスの販売者だったら、こういうことです。
したがって商品やサービスの販売では、消費者の2つの脳への働きかけが有効だと考えられている。
最大限の効果を上げるには、心と頭ではなく、頭の脳と消化管の脳に訴えなければならない。
消化管の脳に訴えることを考えたことがある人は少ないと思いますので、この機会にあなたのビジネスに置き換えて考えてみてくださいね!
心も無視できませんし大事だと思いますが、もう一つの視点として、消化管の脳について考えてみるのもおもしろそうです。
何か新しいヒントになるかもしれません。