もっと今のビジネスを展開させたい人向けにスキルの売り方を紹介します。
これから起業する、新たな商品サービスを考えている人は、どんなスタートをしてどんな方向で進めたらいいか目安になると思うので、参考にしていただければと思います。
展開させていくことも目的なので、得意なことを商品にする話ではなくそれらをどのように販売していったらいいかという内容です。
展開させる売り方には2パターンあります。
- バラ売りからセット売り
- セット売りからバラ売り
それぞれ見ていきますね。
*目次*
1.バラ売りからセット売り
1つ目のパターンは、スキルをバラで売ってからパッケージングしてセット売りする方法です。
果物で例えるとリンゴ、メロン、ぶどうをバラで売ってから、フルーツバスケットを売るイメージです。
スキルA 売る
スキルB 売る
スキルC 売る
↓
スキルZ (A+B+C) 売る
このパターンで展開させて売っていこうとする時、スタート時点で深さが必要です。
スキルAに対して、ある程度伝えられることがないと、継続性がないからです。
例えばライティングをテーマにした場合、2つ3つしか伝えられることがなければ、発信もサービス提供も継続性がないですよね。
(単発で売り抜ける方法もありますが、今回は継続的な話を前提にしていきますね)
ただし、好きなことや興味のあることは、時間やお金をかけていて、伝えられることも多いので、それを商品化できれば問題ないと思います。
テーマや分野、ジャンルはこれ!と決まっている人に合っています。
A、B、Cをそれぞれ売ってみて、トータル商品を作っていきましょう。
手に技術がある人・モノ作り系の場合。
*スキルA |
対面、SNSなどでアクセサリーを作って売る (センス、器用さ、対応力) |
*スキルB |
ネットショップを立ち上げて売る (WEB、リサーチ、発信力) |
*スキルC |
バナー作成や写真加工をしてイメージ画像を売る (センス、WEB) |
スキルCに補足すると、おしゃれなアクセサリーを自分で作って売れる人はセンスがあるはずなので、そのセンスを画像にも応用できるのはよくあることです。
これらをパッケージングして、スキルZとして売ることができます。
*スキルZ (A+B+C) | ||||||
手作り商品販売のためのECサイト運営
|
個人でオリジナルブランドを立ち上げるために必要なことが一通り身につく商品ですね。
他にも、こういうパターンもできますね。
ライティング/Webサイト制作/データ分析/Webリサーチレポート作成 → (セット売り)Webコンサルティング |
サロン・店舗経営/店舗にて物販/オンラインショップ運営 → (セット売り)経営・ビジネスコンサルティング |
次に、逆のパターンを見ていきます。
2.セット売りからバラ売り
2つ目のパターンは、セット売りしたものをバラで売っていく方法です。
果物で例えるとフルーツバスケットを売ってから、リンゴ、メロン、ぶどうをバラで売っていくイメージです。
スキルZ(A+B+C) 売る
↓
スキルA 売る
スキルB 売る
スキルC 売る
この場合、深さより広さが必要です。スキルZ(A+B+C)をトータルで捉えられる視点、とも言えます。
この視点がないと、お客さんの方向性がブレてしまいます。
まだ活用していないスキルがあって、それが必要とされるなら、テーマ、分野、ジャンルはこだわらない人向きです。
セット商品を売ってから、バラしていきましょう。
経験や知識がある人の場合。
*スキルZ (A+B+C) |
メイク、ファッション、写真撮影のトータルプラン (ブログ用、名刺用、パンフレット用など) |
それぞれのスキルをバラし、一つ一つの商品を作っていきます。
*スキルA |
写真映えするメイクの方法を教える (マンツーマン指導、グループ講座、オンライン、対面、動画配信) |
*スキルB |
見せたいイメージに合わせたファッションコーディネート (クローゼット診断、ショッピング同行、カラー診断、骨格診断) |
*スキルC |
Webサイト用の写真撮影 (プロフィール写真、物販商品写真、素材用写真) |
部分的なスキルA、B、Cにしても、トータルのスキルZにしても、十人十色で絶対的な正解はありません。
自分にとっての部分スキルA、B、Cが何か?トータルスキルZは何か?考えてみてくださいね。
どちらのパターンが良い?
2つのパターンはどちらもメリット、デメリットがあるので、合っている方を選んでいただくのが良いと思います。
不幸なのは、例えば、浅い知識しかないのに深さが必要なスキルAをバラ売りするパターン(1)を選んでしまうこと。
好奇心が旺盛でやる気もあって、でも積み上げてきたものがない(と思っている)人は、パターン(2)のようにざっくりセット売りからスタートした方が合っています。
反対に、いろいろな分野のことをインプットしたり、マルチタスクが苦手な人は(2)のパッケージングから入ると苦痛を感じてしまうと思います。
職人気質で目の前にあることに集中したいタイプの人は、バラ売りから始める(1)のパターンが合っています。
スキルを売る時の注意点
セット売りの販売をする時の注意点を2つお伝えします。この内容を押さえておかないと、単価アップが見込めるセット売りが無駄になってしまいます。
セット売りの注意点①
注意点としては、スキルA、B、Cに関連性がないとセット売りできないことです。
いくら得意でも、
- スキルA:アクセサリー作り
- スキルB:料理
- スキルC:短距離走
だと、パッケージングは難しいです。
なので、関連性は意識したいところですね。
セット売りの注意点②
「スキルA」と「セットスキルZ(A+B+C)」は売れる場所が違うことがあります。
バラ売りのメイクレッスンが売れている場所で、セット売りの「メイク、ファッション、写真撮影のトータルプラン」が売れるとは限らないということですね。
あれもこれもできますと言っても、メイクレッスンしか必要としていない人もいますからね。写真スタジオと提携していたら写真撮影は求められないです。
なので、バラ売りがたくさん売れているところでセット売りが売れなくても落ち込まず、売る場所を変える、売る対象を変えることも併せて考えていく必要があります。
思い込みを捨てるとまだまだ展開する
少し例を示しつつ説明しましたが、抽象的な部分も多くわかりづらかったかもしれません。
同じ業界でも人によって経験や知識が全く違うので、バラ売り、セット売りのパターンも人の数だけ存在します。
このあたりは差別化や独自性にもつながってきますね。
すごく真面目な人ほど陥ってしまうのが、「資格を持っている●●に関連することしか売ってはいけない」という思い込み。もったいないです。
セットにしたりバラしたりすることで、あなたのビジネスはまだまだ展開していきます。
「自分の場合は?」と具体例を知りたい方は2時間セッションにてご相談ください。